男性ホルモンの働きを抑える作用があり、 元々、前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、1997年にFDA(米国食品医薬品局)にて 男性型脱毛症の治療薬として認可されて以来、 AGA治療薬として注目され今日では世界各国で認可されています。
AGAの原因の一つとして、男性ホルモン、 特にDHT(ジヒドロテストステロン)が関係していると言われており、 フィナステリドはこのDHTの産生を抑えることで抜け毛を抑制します。
DHTとは、思春期以降に男性型脱毛症、前立腺肥大症、 ニキビなど好ましくない症状を引き起こすことがあります。 フィナステリドは5α-還元酵素を阻害し、 男性型脱毛症の原因物質であるDHTの産生を抑えることで効果を発揮します。
肝機能障害(頻度不明)があらわれることがあるので、異常が認められた場合は投与を中止するなどの処置が必要になりますので、医師に相談して下さい。
フィナステリド服用中は献血をしないで下さい。献血した血液が、妊婦や授乳中の女性に入ることを防ぐためです。
フィ ナステリドを服用後3~4週間から1~2ヶ月の間、「初期脱毛」という現象が起こる可能性がありま す。これは退行期にさしかかっている毛髪が新しい毛髪の生成準備のために抜ける現象であり、心配する必要はありません。初期脱毛が起こっても、そのまま服用を継続して下さい。(初期脱毛は フィナステリドを治療されている全ての患者様に起こる訳ではありません)
前立腺がんの健診 を受ける予定がある方は、検査を実施される医師にフィナステリドを内服していることを必ずお知 らせください。(フィナステリドの成分は前立腺がん検査で測定されるPSA値を50%低下させるの で、測定したPSA濃度を2倍値した値を目安にする必要があります)
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